‐山翠舎に決めた経緯は?
マッチングサイトに登録したところ、施工例を見て気に入っていた山翠舎さんにはエントリーしてもらえなかったんですよ(笑)。
でも素敵な作品が多いし諦められず、古材は高いという先入観もあって、
ちょっと躊躇しましたが、とりあえず話だけはしてみようと思いこちらから連絡を入れました。
実際会ってみたら、スタッフやデザイナーも誠実そうでしたので依頼を決めました。
‐山翠舎施工の他店には足を運ばれましたか?
4、5軒に行きました。
それぞれのオーナーさんに「これから山翠舎にお願いしようと思っているんですけど・・」と話して、
いろいろと質問をさせていただきました。
皆さん、とても親切に、予算から人柄、エピソードなどを教えてくれました。
皆さん頼んでよかったとおっしゃっていたので安心しました。
‐デザインリクエストは?
ファサードは外から店内が見えすぎない程度に見えるつくりにし、
親しみやすく、入りやすく。
中に入ると意外とお洒落といったギャップつくりをお願いしました。
そして、古木使いは施工例を見て使い方がカッコいい!
と思っていたのでこれは必須で。
カウンターはお客様の落ち着き重視でゆったり広めに作ってもらいました。
あとは、どんなメニューを出す店なのかも知ってもらったうえで作って欲しかったので、
打ち合わせのときに山翠舎の事務所に黒煮込みを寸胴鍋ごと持ち込んで、
社長や現場監督、デザイナーに食べてもらいました。
ハイ、驚かれましたね(笑)。
ワイワイ盛り上がって、楽しい思い出になっています。
その後は私の予算に近づくよう、初回の見積もりから削れるものを削る方向で進めました。
私には何を削ればまったくわかりませんでしたが、
つど丁寧に代替案を提案しくれたので、安心して進められました。
予算を抑えた箇所は壁と床、そしてタイルです。
壁は通常、壁紙を張ってから塗装するところをスケルトンの壁に直塗装し、
床材は見た目にさほど差を感じない程度に質を落としました。
厨房のタイルはお客様の目に入る部分のみにあしらいました。
言われないとそうはわからないようバランス良く仕上がったと思います。
陰影があってすこし粗野な印象の壁、
店内奥から眺める広いカウンターの雰囲気はとても気に入っています。
‐お客様の反応は?
女性客が思ったよりも多いです。
こちらの意図どおり、
「屋号と入口の雰囲気よりも中が洒落ていて料理も安い。また来ます」
と喜ばれています。
落ち着けるみたいで長居していく方が多いですよ。
界隈のOLさんの口コミにも支えられてリピート客も多く、
ランチに訪れて夜の予約を取っていく方も多いです。
‐スタッフ、職人、現場監督の対応はいかがでしたか?
とても誠実な対応に感謝しています。
カウンターの色決めひとつにしても、
その場で塗料を少しづつ塗り重ねながら希望の色を決めさせてくれたり、
その色合いも濃ければ男性的になるなど丁寧に説明をしてくれました。
何を決めるにしても、プロの目である程度選択肢を絞った上で提案してくれるので進めやすかったです。
引渡しの日は嬉しい反面、
毎日のように顔を合せていた職人さんたちが忽然と居なくなっていたので、
とたんに寂しくなってしまいました。
「ああ、これから自分は一人でやっていくんだな~」って我に返っちゃって・・・。
当たり前なんですけどね(笑)。
それだけ山翠舎さんと一緒に作り上げている感覚が強かったんですよ。
完成後に知り合いの現場監督に見てもらったら、「その価格でこの出来ならいい仕事してくれたよ!」と言ってもらえて、改めて誠実な会社だったことを実感しました。
‐和牛黒煮込みというコンセプトにそそられます。
ザ・居酒屋といったイメージの煮込みをお洒落な雰囲気で提供したら面白いかな?
と思ったんです。
“和牛黒煮込み”との屋号に添えたキャッチコピーは
山翠舎の社長に「せっかくなら和牛と付けたら?」とアイデアをもらいました。
インパクト出ましたよね?
“あぶくま亭”の屋号は姉夫婦が福島で営んでいた洋食屋の名前を受け継ぎました。
残念ながらその店は津波で流されてしまったんですけど。
あぶくまって福島の川の名前が由来なので、
看板を取り付けたときに道を歩いていた福島出身の方から
「福島に関係があるお店ですか?」と声をかけられました。
その方にはその後も何度か足を運んでいただいています。
‐神田エリアを選んだ理由は?
偶然です。
東京の東側エリア、中央、千代田、江東あたりで探していたところ、
神田でたまたま入った不動産屋の隣にあった新築物件がここ。
神田ならオフィス街ですし、ランチの客数も期待できるかなと思い決めました。
‐お店のPRをどうぞ!
飲んで食べて約3,000円。
安くて美味しい料理を懐の心配なく楽しんでください。
見た目も美しく、たっぷり脂がのった良質で新鮮な和牛もつを仕入れています。
八丁味噌とデミグラスでじっくり煮込んだ特製の黒煮込みは赤ワインとの相性もぴったりです。
関係者の声
◯店名決め
お店の内装プランの進行と同時に、メニュー決めも進んでいきます。
奥様にも好評だった賄いの煮込みを山翠舎の打ち合わせ時にも差し入れとしてお持ちいただきました。
とっても美味しい!そして、黒くて特徴的。
どんな材料を使っているか確認すると、和牛を使っているとのこと。
和牛と聞いたら、なお食べたくなる!
そんなお客さんも来てくれるようにと、看板メニューを「和牛黒煮込み」に決めて
お店のサブタイトルにも取り入れました。
看板メニューの黒煮込みは、カウンターの角のよく見える場所に、大鍋を設置しています。
◯ご夫婦で運営
あぶくま亭で提供されるお野菜の一部は、奥様の栽培した自家製野菜。
金曜の夜には、奥様ともご一緒に営業していることも多いです。
ご夫婦に会いたいときには、金曜日が狙い目です!
◯ランチあり
ランチ営業は、なんと7回転することも!
サラリーマンの町神田で、美味しいランチをサクッと食べるにはこのお見せが一押しです。
黒煮込みランチや、お魚もつくランチ、などなど
日によってメニューも変わります。
◯グラフィックデザイン
ライツデザインが担当。
黒煮込みモチーフのロゴです。
◯常連さんとのつながり
夜の時間は、お店の常連さんも集う時間。
クルージングなど、常連さん主催のイベントが行われることもあるとか!
◯エイジング塗装
店内の壁面はエイジング塗装を施しています。
通常の塗装よりもコストがかかりますが、味のある風合いで魅力ある仕上がりになります。
◯近所の施工店舗
フェルメント