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CONCEPT 古木について

種類
柱、梁、桁、板…。建物を支え続けた重厚感と味わい深さ



住宅を支える柱や梁、桁など、一つひとつの部材が古民家では非常に重要な役割を担っており、それぞれに特徴があります。規格が画一化された新材と異なり、一本一本を職人が削り出している古木はいずれも一点ものです。
なかでも古民家を支える重要な部材である柱は、木と木の接合の跡であるほぞ穴などからも古木らしさを感じ、細身なので使いやすい人気商品です。多く使われているマツは粘り強く密度が高いため、強度があるのが特徴。スギは真っ直ぐに成長する幹と軽さが特徴で、加工しやすいため、さまざまな用途で使われます。大黒柱によく使用されるケヤキは、材質が硬くて狂いが少なく、耐久性や耐朽性にも優れているうえに木目も美しいため、古くから建築材として重宝され、寺社や城の建築にも使われてきました。
屋根や床などの荷重を柱に伝える梁は、かつての職人によって刻み込まれた手斧のはつり跡や丁寧な仕口加工が魅力。手斧は古来、用材を荒削りする道具として使われてきましたが、現在では出番が減り、使いこなせる職人も少なくなってしまいました。不規則に波打つ無骨な表面加工からは温もりが感じられます。直線梁と曲がり梁があり、曲線が美しい曲がり梁は化粧梁の空間演出としても人気があります。
桁は古民家の外周に水平方向に架ける部材で、長方形に成形されたものが多いため、再利用しやすい特徴があります。
このほかに、床板や畳の下地、天井などに使われていた板材は、床板材としての再利用のほか、作り付けの棚や机、看板など広く活用できる人気の素材。古建具や欄間、古民具などの古道具も古民家には多く残っており、空間にアクセントを添える素材として人気を集めています。

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